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ZedとCursorの料金、AI Agent、BYOK、ローカルモデル、Cloud Agents、プライバシーを実務目線で比較。日本語ユーザー向けの選び方も解説します。
2026/08/20
AIコードエディタを選ぶとき、ZedとCursorはどちらも「AIがコードを書き、ターミナルを操作する」ように見えます。しかし、実際に使い始めると違いは速度の印象だけではありません。モデルの契約方法、Agentを動かす場所、共同作業、コードを送る経路まで設計思想が異なります。
先に結論を言うと、BYOK・ローカルモデル・外部Agent・リアルタイム共同編集を自分で組み合わせたいならZed、設定を抑えて統合Agentやクラウド実行をすぐ使いたいならCursorが選びやすいです。
本記事の料金と機能は2026年8月21日時点の公式情報に基づきます。モデル枠やクレジットは変更されやすいため、契約前に公式料金ページも確認してください。
| 比較項目 | Zed | Cursor |
|---|---|---|
| 基本設計 | 高速なコードエディタにAIと共同編集を統合 | AI中心の開発フローをエディタ、クラウド、周辺サービスへ展開 |
| 無料プラン | Personalは無料 | Hobbyは無料 |
| 個人向け有料 | Pro 月額10ドル | Pro 月額20ドル、Pro Plus 60ドル、Ultra 200ドル |
| BYOK | 対応。複数プロバイダー、Gateway、ローカルモデルを選択可能 | 主にCursorの統合されたモデル利用枠が中心 |
| 外部Agent | ACPでClaude、Codex、Cursorなどを接続 | Cursor Agentを中心にターミナル、Web、モバイル、外部サービスへ展開 |
| ローカルモデル | Ollama、LM Studio、llama.cppに対応 | 主力はクラウドモデルとCursorのAgent機能 |
| クラウドAgent | 外部サービスとの接続は可能だが、Zed自身の中心はローカル編集 | 隔離されたクラウドVMで並列・非同期実行可能 |
| 共同編集 | プロジェクト共有、Channels、音声チャットを内蔵 | Agent共有やチーム管理が強く、Zed型の同時編集とは重点が異なる |
| オープンソース | ソースコードの大部分がGPL v3 | プロプライエタリ |
| 対応OS | macOS、Windows、Linux | macOS、Windows、Linux。WebやモバイルからCloud Agent開始も可能 |
機能の数だけで優劣を決めるより、「AI処理を自分の端末と契約で組むか」「Cursorの統合環境へ寄せるか」を先に決めると迷いにくくなります。
Zedは、Zedがホストするモデルだけでなく、OpenAI、Anthropic、GoogleなどのBYOK、OpenRouter、Vercel AI Gateway、AWS Bedrockを選べます。さらに、Ollama、LM Studio、llama.cppを通じてローカルモデルを使えます。
Agent Client Protocolでは、Claude Code、OpenAI Codex、OpenCode、Copilot、Cursorなどの外部AgentをZedのUIに接続できます。すでに別サービスを契約している人は、エディタを変えても同じAgentを生かしやすい構成です。
AIを使わない通常の編集なら、Zedはアカウントや有料契約なしでも利用できます。Personalは無料で、BYOKと外部Agentは無制限です。無料枠には月2,000回の受理済みEdit Predictionが含まれ、Proは月額10ドルでEdit Predictionが無制限、月5ドル分のトークンクレジットが付きます。
ただし、BYOKは無料モデルを意味しません。APIプロバイダーや外部Agentの利用料は別です。月額料金だけでなく、実際のトークン消費を含めて比較する必要があります。
Zedはプロジェクトを共有し、複数人が同じコードを編集できます。Channelsと音声チャットもあり、ペアプログラミングやライブレビューをエディタ内で完結させやすいのが特徴です。
Cursorは、補完、Agent、Bugbot、Cloud Agentsを一つの製品として提供しています。どのAPIキーをどこへ設定するかを細かく管理するより、契約後すぐに一貫したAI開発環境を使いたい人に向きます。
Hobbyは無料でAgent利用に制限があります。個人向けはProが月額20ドル、Pro Plusが60ドル、Ultraが200ドルです。Proには無制限のTab補完、拡張されたAgent利用、Bugbot、Cloud Agentsが含まれます。大きな利用枠が必要な人ほど上位プランを検討する構成です。
CursorのCloud Agentsは、隔離されたクラウドVMで開発環境を動かし、複数タスクを並列実行できます。ローカルPCを開いたままにせず、Web、モバイル、Slack、GitHub、Linear、APIなどからタスクを開始できます。
長時間のテスト、複数リポジトリの修正、並行するIssue処理では有利です。一方、クラウドAgentはコードや実行環境をクラウドへ渡すため、ローカルAgentと同じデータ経路ではありません。
Teams Standardは1ユーザー月額40ドル、Premiumは120ドルです。組織向けの管理、利用状況、プライバシー制御とAgent機能をまとめたい場合は、個別のAPI契約を組み合わせるより運用を単純化できます。
よくある間違いは「Zed Proは10ドル、Cursor Proは20ドルだからZedが半額」とだけ判断することです。実際の総額は次の式で考えます。
月額総額 = エディタのプラン + 外部Agent契約 + BYOKのAPI従量料金 + チーム管理費
Zed PersonalでBYOKを使う場合、Zedへの月額は0ドルでもAPI利用料は発生します。Cursor Proでは月額に第三者モデルの利用枠が含まれますが、利用量が増えるとプランや追加利用の検討が必要です。
比較時は、直近1週間の実作業で次を記録してください。
BYOKは「モデルAPIへの鍵を自分で用意する方式」です。対してAgentは、ファイル探索、編集、コマンド実行、テストなどの手順を組み立てる実行主体です。同じモデルを使っても、Agentのツール、プロンプト、権限設計によって結果は変わります。
Zedはモデル、ネイティブAgent、ACPの外部Agentを分けて選びやすい設計です。CursorはCursor Agentとモデル利用、クラウド実行を製品として統合しています。細かく交換したい人にはZed、まとまった体験を求める人にはCursorが自然です。
ローカルAgentは、現在のPC上でファイルやコマンドを扱います。社内ネットワーク、ローカルDB、特殊な開発環境へアクセスしやすい一方、PCの稼働と権限管理が必要です。
クラウドAgentは、隔離環境を作って非同期に実行できます。並列化しやすい反面、リポジトリ、秘密情報、ネットワーク接続の範囲を明示的に設計しなければなりません。Cursorの公式ドキュメントも、インターネット接続されたAgentではプロンプトインジェクションやデータ流出のリスクがあるため、必要に応じて外向き通信を制限するよう案内しています。
Zedは通常、プロンプトやコード文脈を保持しないと説明しています。ホストモデルは原則として学習不使用とゼロデータ保持の条件を持ちますが、一部モデルには安全目的の保持条件があります。BYOK、外部Agent、ローカルモデルでは接続先の規約が適用されます。
CursorはPrivacy Modeでコードを学習に使わないと説明しています。ただし、Cloud Agentsを動かすにはコードと実行環境の保存が必要です。会話履歴やスナップショットの保持条件もローカル利用とは異なります。
どちらを選ぶ場合も、次の4点を確認してください。
「Privacy Modeを有効にしたから何を実行しても安全」ではありません。AIの学習利用と、クラウド上でコードを処理・保存することは別の論点です。
ZedでもCursorでも、日本語で実装指示を出せます。モデルが日本語を理解できても、コードベース固有の制約は自動では分かりません。最初に次のような依頼テンプレートを置くと安定します。
回答と変更理由は日本語で書いてください。コード、識別子、エラーメッセージは原文を維持してください。実装前に対象ファイル、変更方針、影響範囲を示し、既存テストを確認してください。秘密情報を表示・送信しないでください。
社内ルール、命名規則、テストコマンド、変更禁止領域は、プロジェクトの指示ファイルへまとめます。日本語の会話能力より、毎回同じ制約を参照できる仕組みのほうが実務では重要です。
カタログだけでは自分のリポジトリとの相性が分かりません。両方へ同じ小さな課題を渡し、次を比較してください。
ベンチマークの数字より、普段のリポジトリで安全に戻せること、差分を理解できること、費用を予測できることを優先してください。
まだ迷う場合は、ローカル編集とBYOKをZed、非同期のクラウド作業をCursorという役割分担もできます。ただし、設定と料金が二重になるため、1週間の試用後に主力を一つ決めるのがおすすめです。
Claude Code、Codexを含めて選びたい場合は、Claude Code・Codex・Cursorの比較も参照してください。ツールの最新情報は開発・プログラミングカテゴリとエージェント・自動化カテゴリで確認できます。