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PatentFig AIの写真・スケッチからの特許図面生成、複数ビュー、JPOを含む提出前チェック、料金、未公開発明のデータ保護と注意点を解説します。
2026/08/24
特許出願の直前になって、図面の参照番号が本文と合わない、六面図の輪郭がそろわない、線が薄くて提出用TIFFにすると潰れる——こうした修正は、一枚だけなら小さく見えても、複数図面と複数国への出願が重なると大きな手戻りになります。
PatentFig AIは、文章、スケッチ、製品写真、CADスクリーンショットから特許図面の初稿を作り、複数ビュー、線画、フローチャート、参照符号、出力設定を一つの流れで扱うAIツールです。本記事では、2026年8月25日時点の公式情報を基に、できること、使い方、料金、JPOを含む提出前チェック、未公開発明を扱う際の注意点を整理します。
PatentFig AIの価値は、専門家の確認を消すことではなく、レビュー可能な初稿へ到達するまでの作図と修正を短縮する点にあります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 主な入力 | 発明の説明文、ラフスケッチ、製品写真、CADスクリーンショット |
| 主な出力 | 白黒線画、デザイン特許向け複数ビュー、3D表現、ブロック図、フローチャート |
| 対応ワークフロー | USPTO、EPO、CNIPA、JPO、KIPO、PCTを意識したプリセットとチェック |
| 書き出し | SVG、TIFF、PDF、PNG |
| 編集 | 図やスロット単位の再生成、バージョン確認、文章による修正 |
| 無料枠 | 月20クレジット、目安約2図 |
| 重要な限界 | 出願適合性、発明内容、参照番号、図面間整合性は弁理士・担当者の最終確認が必要 |
「写真を特許風の白黒画像にする」だけなら一般的な画像生成AIでも試せます。しかし、出願業務では図番号、参照符号、線幅、余白、解像度、ビュー間の一貫性、明細書との対応が必要です。PatentFig AIは、その確認単位に沿って作業できる点が一般的な画像生成AIとの違いです。
公式ページは、DPI、線幅、余白、カラーモード、参照番号の読みやすさなどを確認する機能を案内しています。ただし、出願先の最新要件、発明の種類、例外、審査実務まで自動的に判断する法律サービスではありません。
チェック結果は機械的な不備を探す第一段階として使い、提出前には対象官庁の要件と案件担当者のレビューを通してください。
単一の斜視写真から背面、底面、内部構造を作る場合、AIは見えていない部分を推定します。外観が自然でも、穴、曲面、段差、接合部、左右対称性が実物と異なる可能性があります。
デザイン出願用の六面図では、次を比較してください。
図面の番号が見やすくても、明細書で同じ部品を別番号にしていれば修正が必要です。先に参照符号表を用意し、AIへ存在しない番号を追加させないようにします。
出願前資料には、営業秘密、未公開構造、顧客名、発明者情報が含まれる場合があります。PatentFig AIは顧客データを学習へ使わず、第三者AI提供者にも学習を許可しないと説明していますが、企業では契約、保存期間、サブプロセッサー、アクセス権を確認してください。
図面を再生成した後は、要約、実施形態、符号説明、請求項との対応がずれる可能性があります。画像だけのレビューではなく、出願書類一式で差分を確認します。
製品写真やラフスケッチを参照にし、背景や質感を抑えた特許図面風の線画を生成できます。発明者から届いた資料を、弁理士や知財担当者がレビューできる初稿へ整える用途に向きます。
デザイン特許向けに、正面、背面、左、右、上、下などのビューを展開できます。生成後は、輪郭と特徴部がすべてのビューで一致しているかを確認します。
ソフトウェア、制御方法、通信システム、処理フローでは、文章からブロック図やフローチャートを作成できます。処理順、分岐条件、入出力、参照番号を明細書に合わせて修正してください。
USPTO、EPO、CNIPA、JPO、KIPO、PCTのワークフローを意識した設定があり、SVG、TIFF、PDF、PNGへ出力できます。提出システムへ合わせて解像度、白黒、余白、ページ配置を再確認します。

最初に、どの画像を形状の正本として扱うか決めます。写真、CAD、スケッチの形が互いに異なる場合、AIはどれを優先すべきか判断できません。
次のようなテンプレートを使うと、レビュー項目を揃えやすくなります。
目的:携帯端末スタンドのデザイン出願用図面の初稿
正本:添付したCADスクリーンショット
必要ビュー:正面、背面、左、右、上、下、斜視
表現:白背景、均一な黒線、影・色・材質表現なし
維持する特徴:円形ヒンジ、台座の外周、背面のケーブル溝
禁止:見えないボタン、ねじ、端子を追加しない
確認:全ビューで幅、厚み、ヒンジ位置を一致させる
出力:レビュー用SVGと提出準備用TIFFJPO向けであることを明記しても、最新要件の確認は別に行います。
一度にすべて修正すると、正しかった部分まで変化することがあります。
図面だけでなく、符号説明、実施形態、請求項、図面の簡単な説明と照合します。変更履歴を残し、誰が何を確認したか記録すると、後の補正にも対応しやすくなります。
2026年8月25日時点の公式料金ページでは、次のクレジット量が案内されています。ページには月額・年額切替や割引表示があるため、実際の請求額と更新周期は決済画面で確認してください。
| プラン | 月間クレジット | 図面数の公式目安 | 主な用途 |
|---|---|---|---|
| Free | 20 | 約2図 | 操作と線画品質の確認 |
| Basic | 500 | 約50図 | 個人発明者、少量案件 |
| Pro | 1,500 | 約150図 | 弁理士、特許事務所、複数案件 |
| Enterprise | 4,000 | 約400図 | 組織的な大量作成 |
公式ページ上の換算では、おおむね1図10クレジットです。ただし、再生成、複数ビュー、編集による消費は操作内容で変わる可能性があります。無料枠では、実際の案件と似た公開可能なサンプルを使い、初稿から合格までの再生成回数を記録してください。
利用規約とプライバシーポリシーは、アップロード、プロンプト、生成物、プロジェクト情報を自社モデルの学習に使わず、第三者AI提供者にも学習を許可しないと説明しています。顧客コンテンツは公開・販売せず、サービス提供と安全運用に必要な範囲で処理するとしています。
また、転送時・保存時の暗号化、管理者MFA、監査ログ、削除依頼、企業向けDPA・NDAを案内しています。主要サブプロセッサーとして、ホスティング、ストレージ、AI推論、決済の提供者も公開されています。
ただし「学習に使わない」と「外部処理が一切ない」は同じではありません。企業導入前には次を確認してください。
| ツール | 主な目的 | 向いている成果物 |
|---|---|---|
| PatentFig AI | 特許出願用図面の初稿と提出前チェック | 特許線画、複数ビュー、ブロック図、フローチャート |
| ManualFig | 製品の使い方・組み立て方を説明 | 取扱説明書、作業指示、爆発図、警告パネル |
| SciDraw AI | 科学・研究内容を視覚化 | 論文図、研究模式図、科学イラスト |
同じ「線画」でも、PatentFigは権利化のための図面、ManualFigは利用者への説明、SciDrawは研究内容の伝達が中心です。目的に合わないツールで作ると、仕上げ工程が増えます。
PatentFig AIは、特許図面を自動的に「提出承認済み」にするサービスではありません。文章、スケッチ、写真、CADからレビュー可能な初稿を作り、形状、複数ビュー、参照符号、出力形式を短い反復で整えるためのツールです。
最初は公開可能なサンプルで線画、六面図、フローチャートを一つずつ作り、再生成回数と人間の修正時間を測ってください。結果が合えば、機密区分、NDA/DPA、保存期間を確認したうえで実案件へ広げるのが安全です。
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※ 本記事は2026年8月25日時点の公開情報に基づく一般的な解説であり、法律・特許実務上の助言ではありません。料金、クレジット、機能、各官庁の要件は変更される場合があります。