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ManualFigの写真・CADからの線画生成、組み立て図、爆発図、SVG出力、料金、商用利用、プライバシーと公開前に必要な確認項目を解説します。
2026/08/08
取扱説明書のレビューで「部品の形は合っているのに、矢印が逆」「手順3だけネジ番号が違う」と差し戻された経験はないでしょうか。マニュアル用イラストは、写真を線画に変えるだけでは完成しません。読者が触る部品、動かす方向、作業後の状態まで、誤解なく示す必要があります。
ManualFigは、この作業を製品写真、CADスクリーンショット、スケッチ、手順リストから始められるAIツールです。線画、番号付きパネル、矢印、部品コールアウト、警告、正誤比較を生成し、PNGまたはSVGとして出力できます。
本記事では、2026年8月8日時点の公式ページ、料金表、利用規約、プライバシーポリシーを基に、ManualFigが向く仕事、使い方、料金、商用利用と公開前の注意点を整理します。基本情報はManualFigのツールページでも確認できます。
ManualFigが得意なのは、製造用の精密図面ではなく、利用者へ操作や組み立て順を説明するための図です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 主な入力 | 製品写真、CADスクリーンショット、仕入先画像、スケッチ、既存マニュアル、手順リスト |
| 主な出力 | 線画、番号付き手順、矢印、部品コールアウト、拡大詳細、爆発図、警告、正誤比較 |
| 編集 | 生成結果を選び、文章で修正指示を出し、バージョンを保持 |
| 書き出し | PNG、SVG変換 |
| 無料枠 | 登録時10クレジット+毎日10クレジット。デイリー分は24時間で失効 |
| 生成コストの目安 | 各ツールページでは1画像10クレジットと表示 |
| 商用利用 | 規約上、生成イラストは利用者が所有し、適法な商用利用が可能 |
| 重要な限界 | CAD、製造図面、認証済み安全文書の代替ではなく、形状・指示・規制内容は人間の確認が必要 |
結論から言えば、家具、家電、EC商品のクイックスタート、作業指示書の説明図を短時間で下書きする用途には相性があります。一方、寸法、公差、トルク値、規制記号、医療上の主張をAI出力のまま確定する用途には向きません。
ManualFigの爆発図は、部品の関係や分解順を説明するためのものです。公式ページも、寸法、公差、加工用断面、製造判断にはCADや検証済み図面を使うよう明記しています。
外形が似ていても、穴位置、ねじ山、シール方向、部品間隔が製造要件を満たすとは限りません。ManualFigの出力は説明資料へ使い、数値と構造の正本はCAD・BOM・設計図面に残してください。
「取り外して、洗浄して、乾かして、戻す」を一枚にすると、矢印と完成状態が曖昧になります。原則として一つのパネルには一つの主要動作を置きます。
手順の粒度を先に整える方が、生成後の修正回数を減らせます。
AIは見た目の整った図でも、番号の重複、左右反転、矢印方向、部品数を誤ることがあります。少なくとも次の項目は元写真、CAD、BOM、作業標準と照合してください。
公式料金表では、無料プランの生成結果は匿名でコミュニティ表示される場合があり、有料プランのプロジェクトは公開展示されないと説明されています。未発表製品、試作品、内部構造、顧客情報が写る画像を扱う場合は、契約プランとデータ条件を先に確認してください。
Photo to Line Drawingでは、製品写真、試作品写真、サービス作業の写真、CADスクリーンショットから、背景、反射、装飾を抑えた説明用線画を作れます。
単純な輪郭抽出ではなく、次の要素を追加できる点がマニュアル向けです。
Assembly Instruction Generatorは、部品、金具、工具、向き、位置合わせ、締結、完成確認をパネル化する用途です。家具、キット製品、梱包同梱紙、ヘルプセンター向けの図を作りやすい構成です。
Exploded View Generatorでは、部品を組み立て軸に沿って分離し、番号付きバルーン、引き出し線、締結部品、再組み立て順を示せます。
爆発図は全体関係の把握に向き、番号付き手順は「次に何をするか」の説明に向きます。交換部品ページでは爆発図、初回組み立てでは手順パネルというように使い分けると分かりやすくなります。
製造作業指示の生成ページでは、組み立て、検査、梱包、段取り替えを番号付きで図解できます。医療機器IFU向けページでは、準備、装着、使用、清掃、廃棄、警告のパネルを下書きできます。
ただし、医療、製造、安全に関係する図は、ManualFig自身も人間による臨床・規制・安全レビューを求めています。AIで作れるのはレビュー前の説明図であり、適合性の証明ではありません。

入力写真は、製品形状と操作箇所が見えることを優先します。
一枚ですべてを説明しようとせず、全体写真と詳細写真を分ける方が安定します。
「線画にして」だけでは、何を説明する図か伝わりません。次のテンプレートを使うと、確認項目を揃えやすくなります。
目的:コーヒーメーカーの給水タンク交換手順
対象読者:初めて製品を使う一般ユーザー
参照:正面斜めから撮影した製品写真と、給水タンクの接写
構成:左から右へ3パネル、1パネルにつき1動作
パネル1:本体背面のロック位置を丸で強調
パネル2:タンクを真上へ引き抜く青い矢印
パネル3:新しいタンクを溝に合わせ、下へ押して固定
表現:白背景、黒の細い線、部品番号は①〜③
必須:製品の外形、タンクの向き、ロック位置を参照画像に合わせる
禁止:存在しないボタン、ねじ、ケーブルを追加しない
完成状態:タンクが本体と平行で、ロックされた状態を示す数値や部品名をAIに推測させず、BOMや仕様書の値を指示へ入れることが重要です。
初稿に複数の問題がある場合は、修正を小さく分けます。
一度に多くの変更を依頼すると、直っていた箇所まで変わることがあります。各版を残し、最も正確な版から次の修正を始めます。
PNGは、ヘルプセンター、社内レビュー、画面表示へすぐ使えます。SVGは、Illustratorやレイアウトツールで線幅、色、番号、引き出し線を調整したい場合に向きます。
SVGになっても形状の正確性が保証されるわけではありません。最終版では、文字をDTP側で組み直し、製品の正式フォント、用語、翻訳ルールへ合わせる方法が安全です。
2026年8月8日時点の公式料金表は次のとおりです。画面には通常価格と割引価格が並んで表示されているため、契約時は請求周期と決済画面の金額を必ず確認してください。
| プラン | 表示価格 | 月間クレジット | 主な違い |
|---|---|---|---|
| Free | $0 | 登録時10+毎日10 | PNG、履歴、参照画像、限定的なSVG変換。無料結果は匿名展示される場合あり |
| Starter | $10/月の割引表示 | 200 | 個人向け、PNG、バージョン履歴 |
| Pro | $20/月の割引表示 | 600 | 参照画像を使った編集、SVG変換、優先サポート |
| Business | $40/月の割引表示 | 1,500 | 大きな履歴、チームの大量制作向け |
各生成ページに「10 credits / image」と表示されているため、単純計算ではStarterで約20枚、Proで約60枚、Businessで約150枚が一つの目安です。ただし、編集、SVG変換、再生成で必要なクレジットが異なる可能性があります。実際の消費量は操作前の表示で確認してください。
無料プランは、入力写真と出力の相性を確認するには十分です。本格導入前に、同じ製品で次の3種類を作り、修正回数まで記録すると判断しやすくなります。
利用規約では、利用者は入力した写真、CAD、プロンプトの権利を保持し、生成イラストも利用者が所有するとされています。生成物は、製品文書、研修資料、顧客向け資料など、適法な目的で商用利用できます。
ただし、次の条件は残ります。
プライバシーポリシーでは、アップロード画像、CAD、プロンプト、生成物、編集履歴がサービス提供のために処理・保存されると説明されています。また、AI生成には第三者モデル提供者が関与する場合があります。
識別可能な画像や生成物を本人の同意なく自社モデルの学習へ使わないとする一方、匿名化・集計された利用データは改善に使う場合があり、問い合わせによるオプトアウトも案内されています。企業導入では、公開範囲だけでなく、第三者処理、保存期間、削除方法も確認してください。
| 方法 | 得意なこと | 注意点 |
|---|---|---|
| ManualFig | 線画、手順パネル、矢印、コールアウト、爆発図を一つの流れで下書き | 形状、数値、安全内容は人間の確認が必要 |
| 一般的な画像生成AI | 表現の自由度、広告・コンセプト画像 | 部品の一貫性、番号、矢印、版管理を別途整える必要がある |
| CAD・設計図面 | 寸法、公差、構造、製造判断 | 読者向けの説明図へ簡略化する作業が必要 |
| テクニカルイラストレーター | 製品理解、表現統一、レビュー対応 | 費用と修正リードタイムが発生する |
ManualFigはCADとイラストレーターの代替を一括で目指すより、正確な資料を渡して初稿作成を短縮し、人間が検証・仕上げする中間工程に置くと使いやすいツールです。
ManualFigの価値は、単に写真を白黒線画へ変えることではありません。操作手順、部品番号、矢印、拡大図、警告、正誤比較を、マニュアル制作の単位でまとめて下書きできる点にあります。
無料クレジットで製品線画、三段階手順、爆発図を一つずつ試し、形状の再現性と修正回数を確認するのが現実的です。結果が合えば、SVGで仕上げ工程へ渡し、DTP、設計、品質、規制担当者の確認を通して公開します。
AIしるべでManualFigの詳細を見る / ManualFigで写真を線画に変換する
取扱説明書以外の専門図を探している場合は、PatentFig AIの特許図面レビュー、LayerBackの図表変換レビュー、SciDraw AI、画像・デザイン向けAI一覧も確認できます。
※ 本記事の情報は2026年8月8日時点です。料金、クレジット、公開条件、機能は変更される場合があります。