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Qwen3.8-Maxの2.4T/95B構成、長期Agent、APIに加え、公開されたQwen3.8-2.4T-A95Bのコンテキスト、必要環境、独自ライセンス条件を解説します。
2026/08/04
2026年8月13日更新:Qwen3.8-2.4T-A95Bのモデルウェイトが公開されました。公開版は総2.4T/アクティブ95B、ネイティブ262,144トークン、最大1,010,000トークンへの拡張に対応します。詳しい構成とライセンスはQwen3.8-2.4T-A95Bのモデルページで確認できます。
Qwen3.8-Maxは、単に「質問への正答率を上げたチャットAI」ではありません。Qwen Teamが今回前面に出したのは、コード、資料、画像、動画、外部ツールを組み合わせ、数時間から数日にわたる仕事を最後まで完了させる能力です。
2026年8月3日に正式発表された本モデルについて、公開時点で確認できる公式情報と、実際に試す前に知っておきたい注意点を整理します。
ブラウザから試したい場合は、Qwen Chatのツールページから公式サイトと主な特徴を確認できます。
| 項目 | 公式発表の内容 |
|---|---|
| 公開日 | 2026年8月3日 |
| 規模 | 総パラメータ2.4T、推論時のアクティブパラメータ95B |
| 提供状況 | QwenCloudでAPI提供開始 |
| モデルID | qwen3.8-max |
| 主な対象 | コーディング、実務、調査、長期タスク、マルチモーダルエージェント |
| API互換性 | OpenAI互換のChat Completions / Responses、Anthropic互換API |
| オープンウェイト | Qwen3.8-2.4T-A95BとしてHugging Faceで公開済み |
公式発表時に予告されていたMaxクラス初のオープンウェイトは、Qwen3.8-2.4T-A95Bとして公開されました。ただし総2.4Tの全重みを扱う必要があり、アクティブ95Bという数字だけを見て一般的な単一GPU向けモデルと考えるのは危険です。複数GPU・複数ノード、量子化、通信、KVキャッシュを含めて設計してください。
公開されたQwen3.8-2.4T-A95Bは、Transformers形式でvLLM、SGLang、TokenSpeedなどに対応します。ネイティブコンテキストは262,144トークン、設定により最大1,010,000トークンへ拡張できます。
ただし、Qwen CloudのQwen3.8-Maxには画像入力、非思考モード、標準1Mコンテキスト、組み込みツールなどの追加機能があります。「API版をそのまま自社サーバーへ移せる」とは考えず、必要な入出力とツールを公開版で再構成できるか確認してください。
ライセンスは独自のQwen3.8-Max Licenseです。利用・改変・配布・商用展開を広く認めていますが、大規模な製品・サービスでのモデル名表示と、一定売上を超えるModel as a Service/AI Work Assistant事業の別ライセンス条件があります。Apache 2.0やMITとして扱わないでください。

Qwen Teamは、空のフォルダから開発を始め、テスト、プレビュー、ログ確認、修正までを繰り返す長期のコーディング事例を公開しています。公開された実験では、自己改善型の開発ハーネスを10日以上動かし、約16日間の運用時点で265コミット、127件のPR、151件のIssueを記録したとしています。
別の事例では、研究論文の実験をゼロから再現したうえで改善案を探索し、約125時間、約7,600行のコード、33回のGPU学習を通じて結果を改善したと報告されています。
ここで見るべきなのは数字の大きさだけではありません。計画を固定したまま進めるのではなく、実行結果を観察し、失敗を次の手順へ戻すフィードバックループを長く維持できるかが評価軸になっています。

Qwen3.8-Maxは、文書、画像、動画を入力として理解するだけでなく、作業途中の画面や生成物を確認して修正する「視覚フィードバック」を重視しています。公式発表では、スクリーンショットからのUI再構築、動画編集、Blenderによる3D制作、CAD、資料作成などの例が紹介されています。
コードで処理できる部分はコードで進め、GUIでしか確認できない部分は画面を操作して検証する、というハイブリッド型のエージェントを想定した設計です。
対象は開発だけではありません。大量文書からの条項抽出、調査レポート、プレゼンテーション、データ分析、設計用プロトタイプなど、複数ファイルと外部ツールをまたぐ仕事が主な利用例として挙げられています。
APIでは推論の深さを xhigh、medium、low の3段階から選べます。高精度を優先する処理と、速度やコストを優先する処理を同じモデルで使い分けやすい設計です。
QwenCloudのAPIキーを用意すれば、OpenAI SDK互換の形で呼び出せます。秘密鍵はコードに直接書かず、環境変数で管理してください。
import os
from openai import OpenAI
client = OpenAI(
api_key=os.environ["DASHSCOPE_API_KEY"],
base_url="https://dashscope-intl.aliyuncs.com/compatible-mode/v1",
)
response = client.chat.completions.create(
model="qwen3.8-max",
messages=[
{"role": "user", "content": "この仕様から実装計画とテスト項目を作成してください"}
],
reasoning_effort="medium",
)
print(response.choices[0].message.content)複雑な設計レビューや長期タスクでは xhigh、日常的な下書きや分類では medium、応答速度を優先する軽い処理では low から試すのが分かりやすいでしょう。正式なパラメータとリージョン別URLはQwenCloudのAPIドキュメントを確認してください。
Qwen3.8-Maxを比較する際、総合ベンチマークの順位だけで決めるのはおすすめしません。公式表には多数の社内評価が含まれ、各社モデルで使われたハーネスや試行回数も同一ではないためです。
実務では次の4点を同じ課題で比較すると判断しやすくなります。
Qwen3.8-Maxは、OpenAI互換とAnthropic互換の両方を用意し、Claude Code、Codex、Qwen Code、Qoder、OpenClawなどへの接続例を公式記事で公開しています。既存環境へ差し替えて評価しやすいことは、明確な強みです。
Qwen3.8-Maxの注目点は2.4Tという規模だけではなく、コーディング、実務、調査、視覚操作を一つの長期フィードバックループへまとめたことです。すでにQwenCloudから qwen3.8-max を試せるため、既存のOpenAI互換・Anthropic互換ワークフローで小さな検証を始められます。
Maxクラス初の公開ウェイトにより、モデルを自社環境へ置く選択肢も生まれました。ただし個人PCで気軽に動かす規模ではありません。クラウド版の追加機能と、公開版の制御性・運用負荷を比較し、独自ライセンスと必要環境を確認して選んでください。
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